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キートンの探偵学入門/忍術キートンのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

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だんだんと映画中映画のキャラクターが映画内における現実のキャラクターに置き換えられていくところが印象的だった。また、それと相俟ってスクリーンの画面がメインとなって、映画中映画が本編になっていくところも面白いなと感じた。前半のキートンはそのままだが、場面だけが変わってそれにキートンが翻弄されているところも遊び心があるなと思う。時計が真珠に置き換えられたり、キートンが割としっかり犯人を追い詰めるなど、映画内の現実とは違う部分もあるが、基本現実パートをなぞるような形で映画中映画が展開している。映画が現実をなぞってたのに対し、夢からさめ、ヒロインが映写室にきてからは、現実が映画をなぞってヒロインにキスしようとするキートンが可愛らしかった。
現実においてはキートンはまさに「二兎追うものは一兎も得ず」状態で、事件もヒロインが解決したのに対して、映画の中ではキートンがヒロインを助けているのも、夢と現実の対比のようで小洒落ているなと感じた。
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