無声映画鑑賞会で観ました。活動弁士は声優としても活躍している山崎バニラ。この評価は完全に山崎バニラとセットです。切り離せない!
映画の楽しみ方は人それぞれなのですが、誰でもハマるツボみたいなのもある。この映画を観るなら、ここを押さえておいた方がいいよ!みたいなツボ。活動弁士としての山崎バニラのスタイルは前説で少しテクニカルな部分を話してくれます。劇中の活弁では少し冗長的になってしまうので、あらかじめ説明しておいてくれる。
例えばオプチカル・プリンターの説明は映画の前に話してくれます。昔の特撮はフィルムにフィルムを重ねて特殊効果を出していました。この作品ではオプチカル・プリンターを使った特殊効果が非常に多く使われていますので、事前にそのような情報があると実際に使われている部分がわかって面白いんです。どうやってキートンの動きをピタッと合わせたのか裏話とかも楽しい。
山崎バニラは劇中でも見せ場でピンポイントの説明を入れてくれます。例えばライオンのシーン。キートンは実際にライオンと一緒にいたとか😂。そして、キートンの父親、奥さん、妹の登場場面。全くストーリーとは関係ないんだけど、知ってると楽しい豆知識がポンポン入ってくる。キートンは実際にビリヤードの腕がプロ級だったとか。ここで書いたのはほんの一部。ものすごい情報量の活弁です。
もちろん、『キートンの探偵学入門』自体も面白いんですよ。すっごく面白い。でも、そのポテンシャルを最大限に引き出した山崎バニラがすごかった!