キミシマムザ裕君

ダンス・ウィズ・ウルブズのキミシマムザ裕君のレビュー・感想・評価

ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)
4.1
南北戦争激化中の1863年。北軍中尉のジョンダンバーは英雄行為によって自由に勤務地を選べる権利をもらい人里離れたフロンティアでの自活生活を始める。そして近辺に住んでいたインディアンと交流がはじまり・・・

『アンタッチャブル』『フィールドオブドリームス』のケヴィンコスナーが監督×主演×制作の西部劇ヒューマンドラマ。
コスナー自身が原作小説の映画化を熱望して実現。
アカデミー作品賞他5部門受賞!!
アカデミー作品賞はとりあえず見ておくかということで鑑賞。


これは心がジーンと温まる絆の物語だ。
この映画何がすごいのかというと、普段ハリウッド映画で歴史を扱ったものはだいたい

  白人★万歳★
     I ♡ USA

な白人至上主義とまで書くと言い過ぎだが白人向けの白人に都合のいい作品の方が圧倒的に多いわけだ。特にこの映画のジャンルである西部劇なんてのは
「白人=善玉、インディアン=野蛮な異国人」
という固定概念があっちではすっかり出来上がっていたらしい。それを覆しアカデミー作品賞まで獲ってしまった意欲作がこちらなのだ!

言葉が全く通じない、文化も異なる種族と交流することは可能か?
自分はこういう異種交流的な友情を描かれるのに弱く、すぐ涙目になってしまう。今回は白人&インディアンの熱い絆を物語っているが、それ以外にも動物&人間やエイリアン&人間、など今まで交わることのなかった別世界のお互いが何かをキッカケにかけがえのない絆を手に入れるようなクサイ物語が大好きなのだ。
とにかくこの映画に登場する白人は徹底的に悪人に描かれていて逆に清々しい。一方的に先人たちの土地に踏入り、略奪していく様を見ていると

「いやぁマジ日本ダセェ~、アメリカ行きてぇ~」

が口癖の自分が恥ずかしくなった。
また驚くほど開放的で美しい原風景のロケーションも堪能でき、逞しい馬と銀色の狼、そして上半身裸で旅に出たくなるような気分にさせてくれた。

主演のケヴィンコスナーは素晴らしい。
こんなに白人を批判した内容の映画を作るのにはゆうきが必要だっただろう。本人も混血だったのが影響したのだろうか?この作品で彼が演技も監督も出来る多彩な人物だということが証明されただろう。
他の役者は存じ上げなかったが、インディアンの人々は名前が独特で面白い。
”蹴る鳥”
”風になびく髪”
”拳を握り立つ女”
”10頭の熊”
など全て人物の名前なのだ。そう、この作品の題名『ダンスウィズウルフ』も

”狼と踊る男”

というインディアン名を授けられた主人公なのだ!さてその由来はご自分の目で確かめていただきたい。

3時間と若干長い尺だが、大自然の牧歌的雰囲気と馬や狼やバッファローなど動物とのふれあい、そして異民族であるインディアンとの固い絆の物語とそこでロマンスを見守っていたらあっという間に時は過ぎていくだろう!

~オマケ~
一様時代的にも西部劇だったので下のタグ

#キミシマムザ西部劇セレクト

に載せてありますがカウボーイハットやマグナム銃での早撃ち勝負などを期待している人はお門違いですのでご了承ください(笑)
また今まで見てきたアカデミー作品賞は下の

#アカデミー作品賞シリーズ

でまとめてあるので参考にどうぞ!


異種交流物語好き、ケヴィンコスナーのファン、アカデミー作品賞をとりあえず見ときたい方、そして開放的な大自然で「ホォォォ!!」とか叫びながら上裸でバッファローを狩猟するセカンドライフを過ごして見たい人にはオススメの作品。