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発狂する唇のRENのレビュー・感想・評価

発狂する唇(1999年製作の映画)
2.3
リングの脚本家が贈る奇妙な物語。Jホラーのエッセンスをベースに繰り広げられ、謎が謎を呼ぶ。
そもそもJホラーの恐ろしさは“さりげなさ”による恐怖への予感、と捉えている。その点に関して視聴してみれば、成程ホラーとしての基礎は築かれている。つまりJホラーは単純に怖いのではなく、あくまで奇妙というプロセスを経た結果怖くなるという代物なのだ。
しかし、ホラーが根幹にあるが随所に恋愛やアクションやエロが散りばめられ、ある意味オールジャンルムービーと言え、制作側の挑戦を感じさせる意欲作である。
意外と興味深かったポイントはアクションシーン。エンドロールには中国人の名がチラホラとあり、本場のアクションが観られる。スタント役がきりもみ回転しながら吹っ飛ぶシーンは日本のアクションではまず観ることはないだろう。何故そこに気合いを入れたかは置いといて、その部分に関しては良演出だった。
ま、面白いとは言ってないんですけどね。
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