珍しいモンキーパンチが監督したルパン。オリジンではあるけれど、今やルパンは原作者の手を離れて別のキャラクターに進化しちゃっているからね。
その意味では一番ルパンらしく、一番ルパンらしからぬ作品とも言える。
特にキャラクターデザインが非常にバタ臭くて良い。ルパンは揉み上げが長く猿顔が強調され、五右衛門は眉毛が太い。不二子は髪のボリューム感マシマシ。銭形は凛々しくなったがケツアゴが更に広がりカニの爪みたいになって変だ。次元はあまり変わらず。全体的に頭身が高く肩幅がガッチリしてるのも特徴。
軍事政権が支配する某王国で、ナノマシンに防御されているお宝を狙うルパン。殺された筈の王子がナノマシン解除の鍵であるという。王子が生きているか死んでいるのかがタイトルと重なる。
この時代にナノマシンをテーマにしたのは新しかったと想うなぁ。しかもナノマシンによる防御システムがウニョウニョ動きまくるのはアニメーションの動画の面白さに満ちてる。
設定的にもアニメの魅力的にも巧い表現の仕方だと想うな。
しかし仕方の無いことだがPC環境の古さは今見るとキツい。パソコン自体のデザインの古さもあるし、インターフェイスも古い。しかもメディアがMOだ…。これは時代を感じるわ。
ハードボイルドな雰囲気が割とあるので、むしろ声優陣は今の方が合っていたかもしれないね。