にゃんこむ

最後の猿の惑星のにゃんこむのレビュー・感想・評価

最後の猿の惑星(1973年製作の映画)
3.3
『猿の惑星』旧シリーズ5作目。ラストです。

『猿の惑星』は新作の導入部分で強引な展開をすることが多い気がするのですが、今作はちょっと強引にも程があるなぁと思いました。
例えば
『続・猿の惑星』では、行方不明になった宇宙飛行士を探すために別の宇宙飛行士が来ました!←まぁ許す。
『新・猿の惑星』では、地球が破滅したと思った?人間の宇宙船を直して出発したから3人は無事でした!←あの作中でよくそんな時間あったね。
『猿の惑星 征服』では、猿が便利ってわかったので十数年で調教して奴隷化に成功したよ!←突っ込みきれない。
……と来て今回は、
核戦争まで引き起こし激化した猿と人間との争いだけれど、シーザーの恩恵で人間の地位は低めだけど一緒に暮らしているし、猿もなんやかんや話せるようになったよ!って、なんかもう色々と凄い。
このストーリーであれば、猿と人間とが決定的に対立してしまっているけれどシーザーが人間と共存する道を見出して村を作るまで、っていう映画では語られなかった部分が一番気になります。

ツッコミどころは数あれど、ストーリーや内包するテーマが深かった前作までと比べると、今作では面白さや説得力に欠けている……。
けれどやはり『猿の惑星』旧シリーズは面白いですし、こうして”最後”と言いつつもティム・バートン版だったりリブート版だったり後の作品に繋がっているのは嬉しかぎりです。

ちょっとゴリラを悪者にしすぎなんだよなぁ……。
にゃんこむ

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