博物館の経費削減で解雇にされてしまったサムは館長と交渉するために銃を持ち込みます。威嚇射撃が事故で元同僚にあたってしまい、たまたま居合わせたテレビ記者のマックスがスクープにするために、たまたま居合わせた子供たちを使って大きな人質事件へと発展させていくが、という話です。
ちょっとした事故がマスコミによって大きくされてしまうことをよく描いています。銃を持ち込んだこと以外はサムは普通の社会人だったと思われます。マックスの腕によってテロリストに仕立て上げられていくのは、見ていてマスコミの怖さ、ずるさを感じることができました。
マスコミがその他大勢の人々に対してのストーリーを意識しているのがよくわかります。自分自身がマスコミの偏った報道をさせている一人なんだと自覚することができました。完全に野次馬になってしまいますし、人質を取って立てこもった人の背景とか人なりとかすごい気になりますからね。サムを追い詰めているのはマスコミだけでなく、その他大勢の野次馬だと最後も見て感じました。
人質事件が起こったらこれを思い出すなと感じました。でも、人質の子供の雰囲気やキャスターが中と外を行き来するなど気楽な感じはないでしょうけど。
