一人旅

マッド・シティの一人旅のレビュー・感想・評価

マッド・シティ(1997年製作の映画)
4.0
コスタ=ガヴラス監督作。
突然クビにされた博物館のガードマン、サム(ジョン・トラヴォルタ)。話し合いをするため館長に詰め寄ったサムだったが、カッとなってしまい誤って発砲。その弾丸が偶然同僚のガードマンに命中。事態は思わぬ方向へと進んでいく・・・。
サムに対するイメージをメディアが主体となって大衆へ植え付けていく。
ある時は大衆に同情させ、またある時はサムの凶暴性をでっち上げ怒りを植え付ける。
メディアの主張が真実となり、やがて世論として形成される危険性。
考えてみれば、我々が日常得る情報もほとんどがメディアによって提供されている。
新聞、雑誌、テレビ、ネット・・・全てがメディアだ。
公開された溢れかえるほどの情報量の中で真実を見つけ出すのは至難の業だ(もはや不可能)。
情報を提供する側であるメディアにも、中立的で事実に即した情報を大衆に与える責任がある。
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