つのつの

穴のつのつののレビュー・感想・評価

(1960年製作の映画)
4.2
超絶クールで超絶静か!
独房や深夜の地下通路で、プロフェッショナル達の情感抜きの会話が飛び交うカッコ良さたるや。
映画的新鮮さに溢れた脱獄と看守のやり過ごしテクも見てて面白すぎる!
或いは、物が時に乱雑に時に丁寧に破壊される演出の妙なエロチックさ、渋い男優達の凄まじい眼光に支配された顔面力と、顔をそらす唯一の女の不穏さも強烈。

それまでの静寂を打ち砕くクライマックスに被さる哀れな男のシャウト!
最後の最後に切ない「ブロマンスモノ」だったと示してくるあたりもカッコ良悲しい。

贅肉を削ぎ落とした演出に唸ること間違い無し!面白すぎた!
つのつの

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