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マッハ!弐のdm10foreverのレビュー・感想・評価

マッハ!弐(2008年製作の映画)
3.8
【遊び無しの正統派アクション】

意外とストーリーがしっかり描きこまれている1作。
基本的に「マッハ!」とは言っていますが、全く前作とは関係のない作品なので、続きや関連性などを期待すると「あれ?」となってしまいます。

物語は前作とはうって変わって15世紀の混沌としたタイが舞台。
いわゆる「時代物」です。
で、この時代の混沌(カオス)感が映像からもビンビン伝わってくる。

誤解を恐れずに言うと、日本や韓国など一部の地域を除く、他の「アジア圏」の作品に自分たちと同等の『衛生観念』を求めるのは酷なんだとかなり前に気がついていましたが、その中でも東南アジアの「香ばしい感じ」って、早めに慣れないと生きてけないんだろうな・・・と、想像して勝手に怖気づく。

そういう点で言うと、タイの映画って自分の中では「適正試験」的な位置づけっていうのかな、「こんなもんで面食らってたら、この先大変だぜ!」って試されているような・・。

何が言いたいかって言うとね、この作品、基本的に「泥んこ」です。土と雨と泥と血だけです。
目に飛び込んでくる環境要素からも「非衛生的な雰囲気」はガンガン伝わってきます。

・・・でも、不思議とそれに伴うはずの「悪臭」を感じないんですね。

これはどういう事なんだろうか・・・と。

あとはちょっとだけ展開にも触れるのでネタばれの方に書きます。
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