だいごろー

赤い殺意のだいごろーのレビュー・感想・評価

赤い殺意(1964年製作の映画)
4.8
日本映画 匠の技Vol. 4 白黒映画の美学 日本映画黄金時代に到達した、光と影の極みを堪能する11日間
@新文芸坐

凄い。腰抜かした。
今村昌平作品は結構観てきたけど、最高傑作じゃないか。

家の目の前を汽車が走り抜けて行く。煙を吐きながら迫り来る汽車。まるで動物が泣き叫ぶような音を立てて走る汽車。
青年は汽車に乗って東京に行こうとしたけど、雪で止まってしまう。
だけど、女にとっては自分の意思で汽車に乗ることこそが重要なんだ。
序盤で飛び込んで死のうとした汽車に、雪が降る中、飛び乗る。そして人生が加速し始める。
最高でした。



列車から突き飛ばされて闇の中落ちて行くシーンはゲットアウトの催眠術のシーンかと思った!
やはり今村昌平作品は姫田真佐久の撮影が抜群に素晴らしい…