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フラッシュダンスのとぽとぽのレビュー・感想・評価

フラッシュダンス(1983年製作の映画)
3.0
What a feeling! 夢を捨てずステップを踏めば人生は輝き始める♪人生を諦めるにはまだ早いって教えてくれる、情熱が甦る。平凡なストーリーをどこかへ追いやる圧巻のダンスシーンと時代=チャートを切り取るようにヒットソングの詰まったサントラ、そして主人公ジェニファー・ビールズの多くの女性を熱狂させたであろう好演と新たな女性像とも言うべき美しい強さ。内側から滲み出てくるように確固としてブレない美貌が、この平坦な物語に深みや躍動といった機微をつけようとしている。がんばる主人公は応援したくなる、夢を追いかける様は特に自分に重なったり悔しくなったりもして。いつの時代でも素敵だ、例え技術的要因で色褪せても。一方で、男の愚かさや軽薄さを出すためか下らない下ネタ等を連中が放り込んでくる所は少し辟易。夢と現実の狭間で揺れ動き、そこで夢叶わず悔しい思いをしたり嫌な仕事をしたりすることにも目を向けている。本当に踊りたいダンスじゃないって本人が一番分かってる。もれだけきらびやかな衣装を買って纏ってもいずれその輝きは摩れて失われてしまうだろう。だから最後の名シーン(名曲&名ダンス)が最高。最後の静止する画も素敵すぎかよ。
実際にどれほど人気があるかは別として日本で知名度の高い洋画、特に80年代に絞った際に『フットルース』等と並んで真っ先に挙げられる音楽ダンス映画である本作『フラッシュダンス』(つまりFとFでF2?)。前者『フットルース』はミュージカルにハマり出した最初期(つまり結構前)に見ていて、あまりハマらなかった。そして月日が経ってのやっと本作。やっぱり聴いたことのある曲たちが流れて、その中で当時の固定観念を破るように強く逞しく美しい女性たちが力強く目一杯生き生きと躍動して踊る様は圧巻の一言。公開当時、ブームの時に見ていたらもっと素直に気持ちよかったのかもしれないなと思う。目を閉じると音楽が聞こえてくるよう。

「夢を捨てることは死ぬことと同じだ」
勝手に関連作『ダーティダンシング』『フットルース』
TOMATOMETER33% AUDIENCE61
All style and very little substance, Flashdance boasts eye-catching dance sequences -- and benefits from an appealing performance from Jennifer Beals -- but its narrative is flat-footed.
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