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フラッシュダンスのSIのレビュー・感想・評価

フラッシュダンス(1983年製作の映画)
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2018.8.19
自宅TVにて鑑賞

知人のアニメーターの方が光の使い方の勉強に良いとお勧めしてくれた。

朝焼けのオープニングに始まり、
序盤のストリップクラブでのウォーターシーンで度肝を抜かれる。
舞台への強い光でジェニファービールスがネガとなり、踊るたびに体からはじけ飛ぶ水滴がエネルギッシュでエロティックだ。
彼女が住む家は元倉庫で、この家の光彩の取り方も芸術的だし、彼女が働く溶接の現場も、漂う白煙、散る火花、所々に設置されたピンクのライトどれも印象に残る。
ジェニーの暗闇のなかスポットライトを浴びながら滑るフィギュアスケートの付けPANも面白いし、最後のストリップクラブでのストロボを頻回使用したダンスも惹きつけられる。
そして有名なラストシーン、陽の光が射すバレエオーディションでのダンスも素晴らしく上手く光を使っている。

Sembelloの『Maniac』や、『What a feeling』を始めとして、音楽が素晴らしい事は言うまでもない。

当時アメリカで台頭していたストリートダンスを掬い取り、バレエやフィギュアスケートといった旧来のダンスと接続したこの作品はダンス史にとっても意義があるだろう。

過度なエロスによって不当に評価を下げてしまっているように感じてならない、もったいない一作。

https://www.youtube.com/watch?v=evyKPVS_M7E
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