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戦後最大の賭場のumihayatoのレビュー・感想・評価

戦後最大の賭場(1969年製作の映画)
5.0
「大日本同志会」要は児玉誉士夫が結成しようとしていた「東亜同友会」の結成から始まり、日本の首領の続きみたいなもんじゃねえか!!と勝手に興奮。

私腹を肥やすために、権威を振りかざし、地方団体を蔑ろに、懐柔できないものは消し去る。
この話をただ組同士の喧嘩ではなく、国家政治に入り込もうとする組織と、個人間の友情の対立にしたことで
今日の政治にも通ずるような批判をはらんだ任侠ものになっていて、とても良かった。

ラスト、同志会と日本の並んだ旗に血がつくシーンになかなかメッセージ性を感じました。
村田英雄の王将が流れるシーンが結末を考えるとグッとくる

明日は東京に 出て行くからは
なにがなんでも 勝たねばならぬ
空に灯がつく 通天閣に
おれの闘志が また燃える

吹けば飛ぶよな 将棋の駒に
賭けた命を 笑わば笑え
うまれ浪花の 八百八橋
月も知ってる 俺らの意気地

真っ当な社会を作るために
鶴田浩二の小指は何本あれば足りるのか
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