うめ

ブラックブックのうめのレビュー・感想・評価

ブラックブック(2006年製作の映画)
4.0
容赦がない。
本当にヴァーフォーベンって人は妥協がない。
戦争はあくまできっかけで
あぶり出される人間の醜さこそがテーマ。
それをこれでもかと見せつけられる。
しかし、不思議とそのタッチはベタベタしてないんですよね。
乾いた諦観というか。
しかも
それをサスペンス・ロマンスなどの要素を絡めてエンターテイメントとして仕上げてくるのだから…
とんでもない。

戦争に
時代に
人間の持つ闇に翻弄されるユダヤの女性エリス。
演じる女優さんが良い。
思い切りのいい脱ぎっぷりもさることながら
小さな幸せさえ掴めそうで掴めない。
迎える感情の爆発。
あの慟哭には心が震えた。



これで今年のレビューも最後となります。
お付き合い頂いた皆様方
一年間ありがとうございました。
語って
教えてもらえて
本当に楽しかったです♪
また来年もよろしくお願いします。
皆さんにとって
来年も素晴らしい一年になりますように。
うめ

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