dm10forever

ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌のdm10foreverのレビュー・感想・評価

3.5
【花も実のあるうちに止めとけや♪】

いや~懐かしいね。
というか、これを「懐かしい」と言える時点で年がバレますね(笑)。
この映画が流行っていた頃って、いわゆる「不良」っていうのが一つの「アイコン」のような存在で、どこの学校にも一人や二人はいたのよ。
で、必ずしもその全てが「喧嘩上等」とか「愛羅武勇」とか「世露死苦」ではないんですね。カッコは定型通りの不良(ヤンキー)なんだけど意外といい奴だったり、「タバコ!?ダメだよ!停学になるじゃん!」と当たり前の説教をしてきたりと、「見た目だけ」という奴らも相当多かった。勿論、不良になりきってオラオラといきがる「エセヤンキー属」もいたけどね。
そんな「人種の坩堝(るつぼ)」みたいな学校が大好きだった。
所詮社会に出た途端、こんなバカみたいな奴(いい意味でだよ)はいなくなるし、こんなことやってられるのも、頑張っても高校までだよね、何だかんだ言っても。

でさ、自分はサッカー部で3年間ひたすら汗かいていたので、リーゼントではなくスポーティーな短髪が基本。短ラン、ボンタンも穿いたけどそこまでキツいのは穿いてない。でもそれくらいが普通の時代だったのよ、いまから20年ちょっと前の高校生って。

だからってわけじゃないだろうけど、みんな観に行ってたよ「BE-BOP」。
ホントに原作も全巻持ってたし、当然映画も全部観に行った。
中でも一番好き・・・というか強烈に印象に残っているエピソードがこの「高校与太郎哀歌」かな。
なんと言っても城東工業高校がえげつないんですよ(笑)。
不良の巣窟みたいな学校で。
そこの山田敏光が鬼強いし。
でも、違うんです!愛すべきキャラは山田君ではないのです!
そう!皆さんご存知「テル」様です。

喧嘩の実力もそこそこではありますが、何せ汚い!!
そしてキャラクターがいい。
未だに語り継がれる名言の数々。
「城東はぁ、数が多いだけのぉ、チンピラの集まりだってぇ~?!ほざいたなぁ~~!!」
「この気の強ぉ~いお嬢さんにぃ、カレーでもご馳走してあげなさぁ~い」
「中間じゃねぇかぁ。可愛いかっこしてぇ、なかなか感心やのぅ」 等々
とにかく語尾が凄い。どれもがいやらしく耳に残る。今となっては過去の俳優さんだとは思いますが、まさに名演怪演。まさに「テルあっての城東」だったのです(一応ナンバー2ですけどね)。

シリーズの他のエピソードも大好きなんですが、とにかく強烈に印象に残っているのがこのテル様なんで、若干評価も盛りました(笑)
dm10forever

dm10forever