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バットマン リターンズのpasatiempoのレビュー・感想・評価

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)
3.5
 前作に引き続きティム・バートン監督が作るダークでファンタジーな絵作り。
 バットマンに前作と同じマイケル・キートン、新たな敵、ペンギンにダニー・デビート、前作のヒロインのキム・ベイシンガーは出ず、代わりにミシェル・ファイファーが参戦、彼女はキャットウーマンとして見せ場あり。

 やはりジョーカーは前作でおさらばなんですね。
 今回のペンギンは奇形で生まれたがために親に捨てられ、閉鎖された動物園でペンギンに育てられ下水道で過ごす。
 市長になろうとするも市民から反感を買い、地上では長男が特に愛され、と自分の存在が認められず愛情も受けない憎悪から子供の誘拐を実行する…。

 意外と可哀想な人生で、両親に見捨てられたことで心の闇の部分ができたペンギン、幼少期に目の前で両親が殺害されるのを目撃したことで心の闇の部分ができたバットマンと、2人の境遇が違えども心の傷は癒えず闇として出てくる。
 どう乗り越えるかでその後の行動が善悪に分かれる人生ですね。

 CGですかね?ロケット弾で武装したり亡くなったペンギンを見送るペンギン団が可愛い。

 一方、もう一つのみどころ、セリーナ/キャットウーマン(ミシェル・ファイファー)の登場。上司に裏切られ殺されかけるも猫に噛まれるて蘇る。セリーナは自宅に戻ると裁縫で猫のようなスーツを作りキャットウーマンとして復讐を誓う…。

 おとなしい彼女がパワーあるキャラに変貌するのかギャップが面白い。スーツ姿が妖艶です。

 上司に復讐を遂げ、あの時点で亡くなったと思われたがラストカットを見るとどうやら生存してそうで、以降の作品が楽しみと思ったが、作品が続いていません…。

 ペンギンの存在感があり過ぎてバットマンがあまり目立たないが、それも想定内として作られいるように思う。


視聴環境:字幕、ノーカット
パンフ:保有
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