バートンらしさ
今作は何と言ってもペンギンを愛せるかどうかで評価が決まる
バットマンとかキャットウーマンの薄味に比べるとペンギンに対するティムバートンの力の入れ具合は比にならない笑
ティムバートンの生い立ちや人間性を考えるとそりゃペンギンに愛着が湧くのは納得
ペンギンを主人公として見るとかなり味わいが変わる作品なのは間違いない
ペンギンを描きたいが故に他のお話の積み重ねが薄く線として巧さが無いのは残念
例えばキャットウーマン
彼女は成り立ちから描く必要無かったんじゃないかなぁ、、あとは、彼女が男性社会に立ち向かうキャラクターとして描くなら、女性に手を出すシーンは違うんじゃないかなぁとか、結局は深堀出来てないんだよね。バートンはペンギンに頭が一杯だから漫画のまんまとりあえず登場させてる感じ笑
キャットウーマンとバットマンがお互いの本当の姿を知るシーンまでのすれ違いのやり取りが薄いのと、いざ知った後に、バットマンがマスク取っちゃうのは演出がスマートじゃなかったなぁ。観客にもう少し委ねて良かったと思う。不安になったんだろうなぁ、、
とにかくペンギンを描く為の道具としてしかバットマンやキャットウーマンが活きてないのが勿体ない。大味なキャラクター達なだけに魅力が充分に発揮出来てないのが残念。
でもバートンの世界観とぴったしハマってるペンギンは最高なキャラクターだと思う