仮面を被ってしまえば怖いものなし。
蝙蝠、人鳥、猫、本作のゴッサム・シティには動物のお面を被った連中がゾロゾロ登場しております。
微妙な表情を作らなくてよいので俳優陣もやり易いのか?普段以上に飛んだ演技のように見えます。
ティム・バートン作品の登場人物の造形力にはいつも感心しますが、本作の異形さん達にも感心します。
創り込まれたキャラクターのフィギュアと役者の演技が相まっていつもよりペシミズム色の濃いバートン節でした。
戦いの後にかなりな悲しみを帯びた余韻を残すラストで、これはアメコミヒーロー物の仮面を被った悲劇ですね。