トランスマスター

サムソンとデリラのトランスマスターのレビュー・感想・評価

サムソンとデリラ(1949年製作の映画)
4.0
♯64(2025年)旧約聖書 士師記13章〜16章

士師とは政治的宗教的指導者のこと

舞台は紀元前のヘブライ人がペリシテ人に迫害を受けていた頃のイスラエル
主人公はダンという村に住むイスラエルの唯一神の寵愛を受けた怪力のサムソン。
彼は異教徒のブロンド美女セマダールに一目惚れして求婚を迫る。
しかし彼女の妹ブルネット美魔女のデリラと良い仲になり怪力の源の秘密を明かし、怪力を失いペリシテ人の奴隷となってしまう。
また彼の故郷ダンの村も徴税により苦しめられていた。
しかし唯一神への祈りが通じ怪力を取り戻したサムソンはペリシテ人のダゴン神殿で行なっている祭りで神の奇蹟を起こす。
『十戒』でお馴染みのセシル・B・デミル監督による旧約聖書を題材にしたスペクタクル巨編です。

◆良い点/注目ポイント
・サムソンの素手によるライオン狩りのシーンはCGではないため迫力満点。スタントマンが半裸で本物のライオンと格闘しています。
・ラストのダゴン神の巨像を祀る神殿の壮大なセットとラストのドリフのような展開は、見事です。
・ブロンドのセマダールと比較するとビジュアルが劣っていたデリラが宮殿で垢抜けていくところもポイント。理想の悪女。

◆改善点
・無し。

◆総括
・旧約聖書の世界をラッパのBGMで堪能できるアカデミー賞受賞作品

75年以上前の作品なのに色褪せない映像美
登場人物も少なくてストーリーもわかりやすいので神話とか好きな方にオススメです。

-2025年64本目-