みおこし

スタア誕生のみおこしのレビュー・感想・評価

スタア誕生(1937年製作の映画)
3.5
ガガ様とブラッドリーの熱演に感銘を受け、オリジナル版および他のリメイク版もしっかり見直すことにしました。

大枠は同じなのであらすじは割愛しますが、記念すべきオリジナル版の設定は「映画界」ということで、2人ともミュージシャンではなく役者さんです。
ハリウッドに夢を抱いてやってきた新進女優のエスターが、大御所俳優のノーマンと恋に落ち、スターダムを駆け上っていきます。

エスター役を務めるのはサイレント時代から活躍する清純派の女優さん、ジャネット・ゲイナー。代表作もいくつもありますが、最も有名な功績は第1回アカデミー賞で女優賞を獲得したこと。まさにハリウッド創世期のスターということで、この役を他に演じられる方は当時いなかったかなと。
そして相手役ノーマンには、名優フレデリック・マーチ。彼も2回オスカーの栄誉に輝いていますが、端正な顔立ちと紳士的な佇まいが本当に素敵。ノーマンは苦悩を抱えた難しい役柄ですが、まさにそれこそ彼の得意とする役どころなのでこれまたハマり役でした。ブラッドリーが演じたジャックはどこかだらしないアウトロー感がありましたが、マーチのノーマンは洗練された印象の裏に影があるというギャップがあって、また違った魅力がありました。

オスカー授賞式での様子だったり、ラストの自宅でのシーンだったり、細かい演出は違えどベーシックな展開は同じだったので、『アリー』を観てからだと鑑賞しやすかったです。特に終盤の全てを悟ってエスターをハグするノーマンの表情、涙なしには見られないマーチの熱演ぶり。時代を超えて愛される物語だけあって、オリジナル版も圧巻でした。

ラストがあえてスクリプト風?に終わるのが斬新。『一日だけの淑女』のメイ・ロブソンも登場シーンは短めだったけど素敵でした。
私が愛してやまない『風と共に去りぬ』の名プロデューサー、セルズニックのプロダクションが手がけたテクニカラー作品ということで、当時としてはかなりお金をかけて作った大作なのも納得の濃厚な映画でした。