無知A

死者の学園祭の無知Aのレビュー・感想・評価

死者の学園祭(2000年製作の映画)
2.6
レビューを書こうとする人が何を書けばいいのか分からないという状況さえも、不思議ではないと思う内容だった。原作が赤川次郎ということで、意表を突く展開の数々は魅力的だと思う。しかし、演出が良さを引き出せていなかった。特に、最後の方、物語最大の見せ場である犯人との対峙シーンでは、情報や感情、様々なものが交差していくが、映像作品としては盛り上がりに欠ける内容へと成り下がってしまっている。

また、演技力という所にも不満を感じた。勿論、演技の上手い人もいるが、それ以上に、棒読みをする人が目立っていた。2000年代初頭の映像作品としては、標準の質なのかもしれないが、私は、あまり良いと思えなかった。

総じて、暗部に目を向け、足を踏み入れた結果、失ってしまう関係と得られる関係。本作ではこれらが垣間見えるが、演出がいまひとつな為、全てのレベルが下がって見えてしまう。
無知A

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