サマーシーズン到来

2001年宇宙の旅 新世紀特別版のサマーシーズン到来のレビュー・感想・評価

4.0
この作品は150分なはずなんですよ。朝9時に観賞を始めて、観終わったの16時て!
観賞→「あ、眠たい」(昼寝)→観賞→「あ、眠たい」の繰り返しでした。ホントに眠気を誘われます。

癖強すぎてビビりました。キューブリック作品初なんですけど、何ですかこれは...(笑)

相対的に自分がどういう映画が好きなのか分かりました。目的やストーリーがあるか、人物が魅力的でないと多分退屈で寝てしまいます(笑)

ただ、批判的なレビューをするかと言えば、そんな気は全くありません。

「クラシック眠たいな~」とか、「よく上映まで漕ぎ着けたな~」とか、「良い感じにひねくれてるけど、本人はそんな気なく、撮ってるんだろうな~」とか、そんな感じです。

これが68年の映画だとあとから知って驚きました。ローマの休日と15年しか変わらないのと、月面着陸より一年前なのを考えると、やっぱり天才ですね(笑)AIもエージェントとして違和感ないし、セットもディティールが細かくて、「作り物」とは終始感じませんでした。そういった意味では「この映像は宇宙旅行、宇宙調査である」ことを(前提にして)気にかけずに観賞出来ていたのは、創り手の力量がとてつもなかったからだと痛感します。

ストーリーは難解ですが、映像が素晴らしく、デザインセンスは抜群だと思いました。色合いや光、構図が良かったです。幾何学的な構図が多くて、シンメトリーや画面中心に丸、遠近法の様に奥に伸びていく線など、カッコ良かったです。終盤のよく分からないカラフルな表現も好きでした。前半に出てきたマゼンタカラーの椅子はオリジナル何ですかね?だとしたらめっちゃセンスあると思います。
アカデミー賞視覚効果賞を受賞したのも頷けます。逆にそこにか受賞出来なかったのも頷けます(笑)

68年というかなり前の作品であるにも関わらず、リアルな宇宙を表現していた点と映像美は確かに素晴らしいと感じられました。

映画ではなく、この作品を体験できる施設だったり、一枚の写真で良かったのでは?と感じます。けど、オペラを使ったシーンや、HALの怪しげな構図は映画だったから出来たことな気もするし、、、。
こういった議論を生み出せている時点で、歴史的に意味のある偉大な作品なんだろうなと思います。

世界的に評価される前に観ていたら、ここまで丁寧な観賞は試みなかったと思います(笑)

評価は星4くらいで良いんじゃないですかね(笑)めっちゃ寝ましたけど。