あな

キャビン・フィーバーのあなのレビュー・感想・評価

キャビン・フィーバー(2002年製作の映画)
3.0
イーライ・ロスの初監督作品ということで鑑賞。今作を見るかぎり、初期から監督の才能みたいなのがヒシヒシと伝わってくる。
僕はイーライ・ロス作品はただ単に恐いだけでなく強いメッセージ性が組み込まれているのが特徴だと思う。今作にもそれが見られる。
今作は田舎に行ったら襲われた系ホラーなのだが、襲ってくるのは殺人鬼でも怪物でもなく、未知の伝染病、そして伝染病に恐怖する村人たちだ。この設定が妙にリアルで、もしかしたら僕もこういうめに合うかもしれないと考えてしまう。演出も初監督とは思えぬほど巧みで、ただれる皮膚などの病気のおどろおどろしさはもちろんのこと、村人たちがどこか気味が悪くて、不安にさせられた。本当は普通の人達なのかもしれないが、余所者に対するちょっとした警戒心だとか、差別心だとかからくる不親切が入り交じってそういうふうになるのだろう。だから、電話一本で呼べる救急車も結局のところ呼べなかったし、助けてくれるはずの人間が逆に殺しにかかってきた。そこが一番怖かった。また、たとえ得体のしれない人物だとしても不親切にすればしっぺ返しをくらう羽目になるという制作者側の強いメッセージもヒシヒシと伝わった。