KAJI77

オーディションのKAJI77のレビュー・感想・評価

オーディション(2000年製作の映画)
3.9
日本映画界を牽引する監督として数えられる「三池崇史」による、J-サイコ・ホラーの名作『オーディション』(2000)、久しぶりに見直したのでレビュー致します…!!🔪🍎❤️🍓🍒🍉

【あらすじ】
妻に先立たれた男やもめである「青山重治」は、男手ひとつで息子を育てながら映像プロデューサーとして働いていた。
そんなある日、息子に再婚の勧めを受け、彼は華の無い日常を少しでも変えようと、同僚の「吉川」にそのことを相談した。
彼の決心に興味を持った吉川は、偽の映画オーディションで女性との出会いを企画し、ついに青山は理想の女性に巡り会うが…。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

「ひとが痛みを感じる時、彼は生きている。
ひとが他者の痛みを感じる時、彼は人間である。」
アントン・チェーホフ(1860~1904)


……つまり、「お前ら人間じゃねぇ!!」(タケシ)🏞


いやはや、やはり名作…✨
Jホラーのいい所を詰め込んだような、"描ききらない"不安定な空白を魅せる演出には目を奪われ、手も足も出ません…!(物理的にも)

それにしても、やはり"恋"というのはエゴの殴り合いなんだなと思わせられます。🙃🙃
概して"恋"は言葉や容姿などの外的要因から生ずるところにあるのに、本当の意味の"愛"はそれらを徹底的に排除した所にしか発生しないというこの悪趣味な「からくり」。

んーーー。もどかしい…。笑
このメカニズムを考案した原始時代の天才は、今作の「麻美」さんよりも弄れたサディストだったに違いありません…🤣
なんなら人類全員がこれに肖ってMに目覚めてしまえば、世の中の諸問題の9割が解決するのでは…?🤔
(自分でも何言ってるのかよく分からへん…w)


マゾヒストな僕には大変好みの変態的な名作でありました…。😌(性癖開示)

文の最後に、最近庭先によく見かける、青黒い"ショウリョウバッタ"の美声を刻んでおきます。


キリキリキリキリ……。🐛🐞🐜🐝
KAJI77

KAJI77