LD整理で発見
米国輸入盤で再鑑賞しました。
ニューオリンズで発見された射殺死体。
検死の結果、被害者は肺ペストに冒されていたことが判明する。
実は被害者は密航者でありポーカーの勝敗を巡るいざこざのため、ギャングのブラッキーに殺されていたのだった。
そして、街全体に伝染病が蔓延することを恐れた警察署の捜査課長ウォレンは、保健衛生局のリードとともに捜査を開始するが、感染拡大へのタイムリミットは48時間だった。
ニューオリンズのむさ苦しい通りや臨海地域を舞台にして、冒頭から重厚なモノクロ映像で、独特の雰囲気を醸し出している。この感じ好きなんですよ。
単純な殺人事件と最初のうち思われていたものが、一転して時を争う事件に展開していくくだりはさすがです。
そして伝染病の蔓延を防ごうとする当局と、肺ペストのことを知らずに私利私欲の行動に走る犯人との対比が上手く描かれながら、クライマックスの倉庫での銃撃戦へと物語は展開していきます。
一つ残念なのは、ラストでブラッキーがあっけなく...してしまうところ。本当に残念でした。
それでも、本作がデビュー作となったジャック・パランス(ブラッキー役)のサイコパスぶりは、たいへん印象に残るものでした。