このレビューはネタバレを含みます
ハンニバルシリーズの映画は『羊たちの沈黙』しか観ておらず
ドラマ『ハンニバル』をシーズン1のみ視聴した状態での鑑賞
これは少数派かもしれないが、『羊たちの沈黙』よりもこちらの方が、単純にサスペンス映画として好みだった
犯人側、グレアム捜査官(と協力者または撹乱者としてのレクター)の両側からの視点が、どちらも丁寧に描かれているため、2時間超を感じさせない作りになっていた
しかも犯人側に登場するヒロインがとても良くて、犯人の心を溶かしていくんだよね
犯人側の葛藤と切なさの描写も良く、だからこそ凄惨な犯罪がよりコントラストを持って描かれていたような気がする
それに加えて、グレアム捜査官のプロファイルを主とした「想像力」の捜査手法の描き方もとてもよく、犯人像と相まってより効果的と思わせてくれた
レクター博士は相変わらずなぜそこまで色々わかるの?という安楽椅子探偵ぶり
でもキャラとして人気だから登場したというだけで、今回の事件にあたっては不可欠度合いは低めかな?という印象
色々な犯罪者に一目おかれるグレアム捜査官がすごいからだよな、と