じゅ

マローダーズ 襲撃者のじゅのネタバレレビュー・内容・結末

マローダーズ 襲撃者(2016年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

モンゴメリにビデオ通話してきたロビンフッドさんの中身がウェルズだったとして、ロビンフッドの「誰かを天国に行かせるためなら俺は地獄に行っていい」的な発言へのモンゴメリの答えとして「お前は天国に行け」があってジェフリー・ヒューバートを刺したんだったら、ちょっとお洒落かっこよかったなと思う。
ただ、確かにウェルズはT.J.らの近くの隊に駐在していて陰謀のために殺しをさせられたらしいが、それがそこまで強い動機になるのかというとよく解らん。腐敗に対する怒りもあろうが、「誰かを天国に」の言葉を聞く限り誰かのための復讐が最も強い動機ということになる。その「誰か」とは、あてはまるとすればアレクサンダー・ヒューバートか誘拐犯に仕立て上げられたT.J.らと思うのが自然だろう。ただ、ウェルズって彼らにそこまで思い入れがあったっけ?
モンゴメリからウェルズへの「お前は天国に行け」は、モンゴメリの妻がやられたのと同じ手口でウェルズ一味が麻薬王を殺した礼といったところか。
そもそもジェフリーらのアレクサンダー殺害の動機って何だったっけ?

...いずれにせよ、町に平和をもたらしたいとか世直ししたいというモンゴメリやウェルズの大域的な正義もあれば、末期ガンの妻を助けたいというミムスの局所的な正義もあり、それぞれがそれぞれに負けず劣らず哀愁を帯びながらしっかり色濃く出てて良かったと思う。
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