イロカワ

地の群れのイロカワのレビュー・感想・評価

地の群れ(1970年製作の映画)
3.7
 被差別部落と被爆者が差別をし合う映画。お話としては非常に面白く見応えもある。退屈を感じることはなく、あっという間に見終える事ができた。
 しかし、この映画は差別というリングで行われるプロレスのように感じられた。被爆者も被差別部落の人間もお互いにぶつかる事だけを目的に作られた感じが出ていて不快感が出てしまった。人間の本性を描いているというが、本当にそれを描ききれていると言えるのか。私はそう思えなかった。
 そんな映画だが、最近の社会派を名乗る映画に比べたら信じられないほど面白いし、問題の核心をついていると思う。何故か悔しいのでこのスコア。
イロカワ

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