まつき

レインマンのまつきのレビュー・感想・評価

レインマン(1988年製作の映画)
3.9
20代の若々しいトムクルーズ演じるチャーリーが、父の死をきっかけに、兄レイモンドの存在を知る。兄レイモンドは自閉症(サヴァン症候群)で、決まった言葉や行動を繰り返し、それを乱されるのを極端に嫌うが、一方で異常な記憶力や計算力を持つ。演じるはダスティンホフマン。このイビツな兄弟のロードムービー。

最初は、弟チャーリーが私欲のため、兄レイモンドを連れ回すのだけど、徐々に私欲を忘れ兄弟としての絆が深まっていく。ただ、兄レイモンドの自閉症はかなり重く、一筋縄ではいかない。「兄弟としての絆」と「自閉症の問題」、2つの要素がジレンマとなり、この作品の絶妙な味わいを生み出している。

映画的な奇跡展開は控えめ。置かれた状況を「変える」ことよりも、「知って理解して飲み込む」ことで、「兄弟の絆」が構築されていく。これが、感動というよりも「心温まる」本作の魅力に繋がっている。

兄レイモンドの言動が特殊なため、そこから生み出されるエピソードの数々が面白い。Kマートのパンツ、パンケーキ、ダンス、とワードを見るだけで情景が思い浮かび、ニヤニヤしてしまう。ダスティンホフマンの演技が素晴らしい。

アッオー。ちょっとネタバレスレスレになってしまった。素敵な映画でした。