中古車ディーラー業の経営が思わしくないチャーリーの元に、疎遠だった父の訃報が届く。彼は恋人・スザンナと共に実家へ戻り葬儀に参列するが、その際告げられたのは父の財産のほとんどが別の人物に渡るという衝撃的な事実。その人物とは、チャーリーと幼い頃に別れ施設に入所したが為に知り得なかった重度の自閉症を抱える兄・レイモンドであった。チャーリーはお金の概念さえわからないレイモンドに遺産が渡るのが許せず、300万ドルにも及ぶそれを手に入れようと目論むが…。
こちらも再鑑賞です。
ワケあり兄弟のロードムービーであり、成長物語としても秀逸なヒューマンドラマ。
ダスティン・ホフマンのサヴァン症候群の演技は言うまでもなく圧倒的。相当研究されたんだろうな、さすが名優の一言ですね。トム・クルーズの当初は傲慢さも目立つ役柄にも、若さ溢れるパワフルな演技力を見ました。
風呂場での大切なシーンと、チャーリーがレイモンドにダンスを教えるシーンがめちゃくちゃ好きです。スザンナもとても魅力的なキャラに感じるので、彼女の登場シーンもお気に入りの部分が多いです。
やはり何があっても兄弟は兄弟。その愛の深さに気付き胸が温まる反面、失っていた時間の大きさに切なささえ感じてしまいます。ラストシーンには思わず涙。
