ペンソー

レインマンのペンソーのレビュー・感想・評価

レインマン(1988年製作の映画)
4.0
絶縁していた父親の遺産が自分に相続されないことを知り、さらにその相続相手が存在を知らなかった自閉症の自分の兄ということ知った弟が、兄を誘拐して遺産を相続しようとするロードムービー。

自閉症の兄であるD・ホフマン、遺産を狙う弟のT・クルーズ、二人が徐々に心を通わせていく過程は観ていて心地よい。
ラスベガスのカジノのシーンなんか最高で、兄の天才的な記憶力を弟が利用しただけなんだけど、一連のシーンはオシャレだった。

障害者を扱う作品ということで、綺麗事に見えるし弟の一方的な感情だけしか描かれないから、実際のところ自閉症の兄がどう思っていたのかは想像するしかない。
それでも弟のことを「メインマン」と言ったシーンで、兄と弟は心を通わせたのかなぁと思いました。

タイトルの"レインマン"の伏線はシンプルながらインパクトが強かった。
弟想いの兄と身勝手な弟、彼らが心を通わせていくシーンはどれも素敵だなぁと思った。


アカデミー賞主要4部門を受賞したB・レヴィンソン監督作品。
D・ホフマン主演、T・クルーズ共演。
自閉症役のD・ホフマンの素晴らしい演技、ただ若くてイケイケなだけではないシリアスな役のT・クルーズ、二人ともすごくよかったです。
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