Iri17

映画 闇金ウシジマくんのIri17のレビュー・感想・評価

映画 闇金ウシジマくん(2012年製作の映画)
2.6
原作の「ギャル汚くん」編の映画化。原作に忠実っちゃ忠実だけど、アレンジもある。良くも悪くもないアレンジだった。
ドラマ版の絶望的な状況を軽くコミカルに描く作風が好きだったのに、映画版は暗かったからあまり好きになれなかった。原作はこの雰囲気だけど。

必殺仕事人のオープニングで「金は天下の回り物、ところがどっこい近頃は、天下が金の回りもの」っていう言葉が流れるけど、まさに金によって破滅する人々を、コミカルかつ恐ろしく描いている。楽して金を稼ごうとして、金の使い道を間違えて、他人も社会も金にしか見えなくなってしまって、そうして破滅する人々を救い、さらに破滅をもたらす闇金。彼らには主義がある。闇金に救いを求める人にはそれがなく、他人のせいにしたり、欲望に流されたり。

金は恐ろしい。遠ざけ過ぎず、愛し過ぎず、事なかれ主義で付き合っていかないといつか僕らも破滅する。怖い怖い。
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