まっどまっくすこーじ

八つ墓村のまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

八つ墓村(1977年製作の映画)
3.0
≪祟りじゃァ~!!≫
中学生の時にめちゃくちゃ流行ったなぁー…

当時の超豪華キャストで贈る、ミステリーの皮を被ったホラームービー(?)
序盤に八人の落武者が村人達に襲われるのだが、その惨殺シーンは特撮はショボいものの、欲に目が眩んだ人間の狂気が伝わってくるエグさでした。

だってあの田中邦衛が首チョンパですよ! しかもその首がすっ飛んだ先の村人の腕に噛みつくという演出。
夏八木勲さんも生首を晒されながらもクワっと目をひんむいて怖い!

頭に懐中電灯二本さして刀と銃を持ちながら走り回っている殺人鬼は、平成になってからも時々パロディーのネタになっていると思いますが、そのオリジナルは酷いですよ~。なんと32人殺しちゃうんだから。まあ殺人シーンでは32人全員は出てきてないと思うけど一家皆殺しは当たり前で赤ん坊にも容赦しない鬼畜ぶり。(さすがに絵は撮らずに音で演出してたけど【ぶぎゅ!!】という赤ん坊の断末魔のうめき声が怖い…)

渥美清さんの金田一はのほほんとしてるので、それが不気味さを和らげていてバランスを取っている感じです。
ショーケンはこの頃は金城武っぽい眼つきをしていて色気があります。
一応ミステリーだからネタバレになるのでラストは書きませんが、とにかく尺も長くて冗長に感じるし犯人も途中で大体見当がつくし、中身だけ言ったら多分小説のほうが面白いのではないかと思います。(私は原作を読んでおりません)
ただ、祟りじゃァ~とか、懐中電灯キラーとか、ある意味社会現象になった映画だ、ということで観てしまいました(^o^;)