きき

八つ墓村のききのレビュー・感想・評価

八つ墓村(1977年製作の映画)
3.0
渥美清が金田一耕助に扮した、松竹の八つ墓村!
母のお薦めということで鑑賞。

母に連れられ幼い頃に田舎を出ていた主人公、辰弥は、新聞の尋ね人の欄に書かれている内容が自身のことかもしれないと法律事務所を尋ねる。そこには会ったことのない祖父だと言う男性がいたが、彼はその場で苦しみ出し、亡くなってしまう。
その後、親戚である未亡人に連れられ訪れた田舎、八つ墓村で、腹違いの兄が病で床に伏せ、自身が跡継ぎであることを知らされる。
しかし、そこは曰く付きの場所であり、次々と不可解な事件が起こる。

というお話。

金田一耕助シリーズ、と言えば、テレビシリーズの古谷一行と、映画では石坂浩二が有名な気がするのだけど、本作の金田一耕助はなんと!寅さん!
渥美清が金田一耕助を演じてたなんて知らなかったー!

わたしは金田一と言えば、はじめちゃん(堂本剛ver.)な世代なので、あまりじっちゃんのお話を知らない、というか観たことないので、どれが正解かわからないのだけど、本作は金田一耕助の存在感がめちゃくちゃ薄いです。

というか、渥美清が演じてるので、少ない登場シーンでも印象的ではあるのだけど、金田一耕助の映画、という印象はゼロ。
あくまでショーケンこと、萩原健一が主演であり、彼がメインの作品。

そして、思った以上にホラーテイストな映画。
金田一=推理もの、な勝手なイメージを持っていたんだけど、これはあまり推理をしてるシーンもないし、おどろおどろしい雰囲気が全面的に溢れ出てる。
思った映画とは違うのだけど、それはわざとなのかな?
石坂浩二ver.との差異を表したかったのかな、松竹の色、みたいなものを。

オリジナルやその他の作品を観ていないので、他と比較することは出来ないけど、おどろおどろしい雰囲気が良く出ていて興味深かったなぁ。
邦画の古い作品はほとんど観たことないので、なかなか面白かった☺︎︎

記録 : 2020年107本目。
きき

きき