イチロヲ

ゴジラ対ヘドラのイチロヲのレビュー・感想・評価

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)
5.0
生物学者の父をもつ少年(川瀬裕之)と親しくなったカップル(柴本俊夫&麻里圭子)が、公害怪獣ヘドラの脅威に晒されてしまう。70年代初頭における日本の風俗が凝縮されている、東宝ゴジラ映画第11弾。

本作の醍醐味は、ヘドラの「こいつはヤバイ感」がビンビンに伝わってくるところに集約されている。オタマジャクシから変態したり、女性器を模した眼(監督の発言より)の上部から陰核ビームを発したり、煙を吸ってダウナーに入ったり、何もかもが凄すぎる。

筆者はリアルタイム世代ではないのだが、本作の鑑賞後に受けた影響力は、生涯でトップクラスに値する。とりわけ、麻里圭子のヌードグラビアのために、古書店にて当時の平凡パンチを購入したことが、決定打となっている。

本作は、筆者にとっての正真正銘のカルト映画。今現在の趣味嗜好を形成させることになった、「まったく個人的な聖典」と言っても過言ではない。後にゴジラ役者となる薩摩剣八郎が、ヘドラ役でデビューしているところも注目すべし。
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