アイアンマン

ゴジラ対ヘドラのアイアンマンのレビュー・感想・評価

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)
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〈 ゴジラ 〉というヒーロー

物心ついた時からゴジラが好きだった。ゴジラやウルトラマンを作り出した円谷英二の中でもゴジラは別格!!

元々、次男として生まれた自分は、父親との触れ合いの記憶もなく、唯一あるのが映画館へよく連れて行ってもらったこと。

人類が自らも滅ぼす〝核〟により誕生したゴジラが警鐘を鳴らし、今作では機械文明が進む中、環境汚染(ヘドロ)などの公害が当時の社会問題となり、それが怪獣として現れる。

初期のゴジラより「キングコング対ゴジラ」辺りから、時代は〝対決もの〟を好むようになり、いつしかゴジラも地球を救う正義のヒーローになっていった。大映のガメラも同じ…初めは〈ゴジラ〉も〈ガメラ〉も怖かった(´;︵;`)

父が言う…「ゴジラのように強くなれ!」

それ以来、怪獣が大好きになり、
時代が流れ、モスラ・ラドン・アンギラス・メカゴジラなどが誕生し、ゴジラの息子ミニラまでも誕生した。

シェ〜!と飛び上がるゴジラ、岩をサッカーのボールのように蹴るゴジラ、尻尾をかかえて空を飛ぶゴジラetc…いつだってゴジラは子供たちの人気者だった(o^∀^o) ♪

また父が言った…
「ゴジラは誰にも負けない地球の守護神なんだ!お前もいつか大切なものを守る時が来る。ゴジラのようにひるむな!無敵になれ!」

しばらくすると地球外生命体のキングギドラという強烈なライバルが現れる!
キングギドラを迎えうつゴジラ軍団は、まさに怪獣アベンジャーズのようで、これまたワクワク(^o^)/

「 愛するもののために闘う 」

ゴジラはヒーローになり、やがて海外の教科書にも載る、日本の象徴的な大怪獣となった!(՞ټ՞☝

〈ゴジラ〉というヒーローは、今思えば自分の父親像だったのかもしれない(¬_¬)

ゴジラを観た子供たちが笑顔になり、明るい未来へと希望を持つ…逆に親としては、そんな子供の笑顔が喜びであり、成長を見守るような〝娯楽〟としての昭和の映画…当時の日本の家庭の温もりを感じる縮図、それが〈 ゴジラ 〉だった。

昔は、劇場で『ゴジラのテーマ曲♫』が流れるたび、「ゴジラが出て来るぞ!」と緊張感が走ったことを今でも覚えている( ̄◇ ̄;)

そして『自衛隊のマーチ』『地球防衛軍のマーチ』『モスラの歌』『怪獣総進撃マーチ』etc…これらの曲も幼心を擽ぐるような曲ばかり…ワクワク感が止まらなかったなぁ〜
(*゚▽゚)ノ ♫

今、思い返してみると、自分の映画の原点は「ベン・ハー」だと思い込んでいたけど、本当の意味での原点は〈ゴジラ〉にあったんだ〜と今更ながらに気づかされる(^◇^;)

「シン・ゴジラ」を観た時は、この〝ワクワク感〟が全くなく、大人の駆け引きが見え隠れする作風に入り込めず、ただエンドロールに流れた「ゴジラのテーマ曲」と「自衛隊マーチ♫」を聴いた時、父親を思い出して、ふと涙が出てしまった( ・ᴗ・̥̥̥ )


「スーパーマン」は、自分の中ではクリストファー・リーヴしか考えられないのと同じく〈 ゴジラ 〉はゴジラ…自分の父親と重ね合わせてしまうくらい強い存在なんです!

そんな父親は5年前に亡くなりました(¬_¬)

今だから素直に言える…父よ、
貴方は正に〈 ゴジラ 〉そのものでした!
ありがとう。。。m(_ _)m
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