勝ったのは農民だ

ゴジラ対ヘドラの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

【子供には手に負えないゴジラ映画です。】

⑴『シン・ゴジラ』が大ヒットした時に、
「ゴジラ映画のなかでもかなり社会派の異色作」と誰かが言っていたのでAmazon Prime Videoで鑑賞しました。


⑵それから、映画評論家の町山智浩さんが人生ベスト級の一本にとして今作を挙げていたので、気になって観てみたら、

なるほど確かに、映画評論家としては色々な考察や研究しがいのある映画に観えます。🤔


ダウンタウンの松本人志さんが「ウルトラセブン」がすごく好きで、その話を思い出しました。
今作も子供向けの特撮ヒーローのはずなのに、子供には手に負えないゴジラ映画に感じました。

でも実際には公開当時、これが日本でヒットしたのがすごく意外です。😅

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【ヘドラは宇宙から来た生命体であり、公害によって成長した化け物です。】

⑴今作のゴジラって体重が基本的に軽く見えるんです。動きも素早いですし、重量感がありません。

グルグルと相手をジャイアントスイングしている姿なんて初めて観ましたし、

ゴジラが自分の火炎放射の勢いで空を飛ぶって
「んな、アホな」って感じで笑ってしまいました。🤣

あと、『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』でモンスターの人格化が著しいと思ったんですが、今作ではもっと擬人化が明らかで、普通にゴジラが手招きしていたり、人間側を睨みつけていたりします。🤚


⑵対するヘドラは、

(宇宙から隕石に乗ってやって来た生命体が、ヘドロや公害による汚染物質と結合して成長したもの)だそうですが、☄️

観ていて普通に怖かったです。

海洋生物学者の息子である矢野研君がヘドラの撃退方法を提案するんですが、あの子の頭が良すぎるんです。
本当になんでも知っています。😅

今作ではゴジラは善玉で、ヘドラは悪玉なんですが、
そもそもゴジラだって人類の水爆実験によって生まれた被害者&負の産物って設定なので、そんなに変わらないと思うんですけど、

今作ではゴジラのそういうキャラクター像は全くのノータッチでした。🙌

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【本編以上にそれを観てWikipedia情報を読む方が面白く感じました。】

今となってはかなり”前衛的”というか”サイケデリック”というか、子供向けの怪獣映画としては”変な映像の連続”です。
アニメみたいな映像も時々挿入されているんですが、子供の好きそうなアニメの画でもないですし。

それよりも、

公害病が問題となった当時の社会背景が伺えますし、そこから生まれた社会派怪獣映画だと思いました。

個人的には、本編自体よりもWikipediaでの今作の制作背景や反響や映画評論家の解説を読むのが楽しいです。🧐


富嶽三十六景が映って、「そして、もう一匹❓」ってラストシーンですけど、2020年の現在に至るまでヘドラの続編は無いみたいです。😅