りょーこ

ピアニストのりょーこのレビュー・感想・評価

ピアニスト(2001年製作の映画)
4.0
長年の望みだったの…

えぇぇぇ……。。。

流石ハネケ、変態極まる怪作でした☆
なんでこれがラブストーリィの棚にあるのよ(笑)

今作は自分に共通する所が多くて、いつもより更にキツかった…

でも好き、ハネケ(*´ω`*)



ウィーン国立音楽院のピアノ教師エリカ(イザベル・ユペール)。
四十路(多分)、未婚彼氏無し、同居している過干渉母親と共依存な関係である。

そんなこんなでネジが色々とズレているからか、レッスンも厳し過ぎる口調で生徒も涙目。
腕は良い模様。

こんな彼女に一目惚れをした男子生徒ワルターは、猛烈アピールを開始する。

そっけない態度を取るエリカだったが、次第に彼に惹かれるように。
そして押し留めていたものが溢れ出してきて……



うわぁぁお。。。

いやぁ…
私も音大出身だし、ピアノレッスンあったし、同じく出遅れ恋愛経験ゼロのひねくれ者ですが……
ここまでじゃない!
良かったww
(あ、でも数年後はこうなるかも…)

エリカは、母親に支配された人生だったのだろうな。
行動の一部始終を管理され、鞄の中身もタンスの中も、通帳さえもチェックされる人生。
嫌でたまらないハズなのに、愛してると都度仲直りしては、一緒のベッドで眠る。

そこから抜け出すことも出来ただろうけれど、入院している父親のこともあり、共依存に陥ってしまったのか…

にしてもだ!
こんなにも変態行為に走ってしまうなんて、ねぇ…

"あの"ティッシュ嗅ぐとか、他人の行為を覗きながらアレとか…
やることなすこと斜め上過ぎ!
あぁーもうヤバい(´Д`)
これが『ELLE』になるのね……うん、分かるw

で、こんな女性に成長しきった所へ、若い男子が純度100%の愛をストレートに叫びながら迫ってきたら、色々壊れてしまうのも無理ない、かも?

だがしかし、手紙はいかん。
あれはいかん。。

と、ネタバレしたくないのであまり書けませんが、とにかくSMを突き抜けた変態ハネケワールド作品でした♪

ジャケシーンは、きっとあれ男性には拷問よね(笑)
りょーこ

りょーこ