ピアニストの作品情報・感想・評価

「ピアニスト」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

4.0
駄作だとは思わない。ただ、「ミヒャエル・ハネケの映画にしては」点が低くなってしまった。変化球を投げ続けて来たハネケが投げた「豪速球」のラヴ・ストーリーといった感がある。そのストレートさ、例えば母親と主人公の娘/女との屈折した関係や性癖をこじらせて男とまともなセックスが出来ない変態さの描き方はしかし、成功しているかどうか。もう少しこちらを裏切る要素があれば……と思ってしまったのはないものねだりなのか。ハネケらしい要素はあちこちに散見される。例えば個室に閉じこもってテレビを観続ける母親が代表する「引きこもり」故の「閉塞感」(『ファニーゲーム』が密室劇だったことを思い出そう)、あるいはロングショットの使い方等など。官能的な要素、相手を切実に求めることとハネケのそうした「突き放した」描き方がミスマッチを起こしてしまっていると受け取ってしまったのでこうした評価になったのかもしれない。
こまち

こまちの感想・評価

3.4
「自らの狂気を悟り最後の一瞬正気にしがみつく
それこそ完全な狂気に至る直前の自己喪失よ」

エリカの行動が理解不能すぎてついていけない。

エリカは一体何を望んでるんだろう。
極端なシューベルト、醜いシューベルトにこだわる理由はなんなんだろう。
少なくともエリカは超・極端な女だ。
ひどく抑圧されてる。
愛してくれる人に服従したいのかな。

長年隠し持ってきた願望をワルターに打ち明けて拒絶された夜、自分を罵る母親に「愛してる」と泣き叫ぶエリカ。
痛々しくてつらかった。息苦しかった。
彼女は本当に魂の底から苦しんでると思った。

エリカの愛、ワルターの愛、母の愛。
みんなわからない。
みんな狂気をはらんでる。

しかし愛も狂気も歪んだ気持ちもぶつけてしまえて、ピアノって、いいよね。
324

324の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

勧められて。

色々とやばい映画。重い、暗い。


実際、ピアノやってる子の母親って必要以上に干渉的な母親が多いからリアル。
エリカが得意とするシューベルトとシューマン。正反対やんと思ったけど、見終わってみて、エリカの二面性をよくあらわしてると思った。

最初の方にテレビから「男が〜女が〜」っていうフェミニズム感のあるセリフがきこえて、最後の方でも母親が使ってる。ピアニストに女性冠詞をつけたタイトルからしても、男性性と女性性が感じられる作品。


エリカの異常性癖が明らかになってから話がどんどんやばくなっていく。

嫉妬をして生徒の手を傷つける場面って色んな嫉妬が混ざり合ってて複雑。。女として、教師として、ピアニストとして。

嫉妬だけじゃなく救い出したい気持ちもあったんじゃないかな、ていうかあってほしい。
全てを犠牲にしてるのは母親じゃなくて娘でしょうってところに本音が垣間見えた。精神的に弱いからいつかきっと壊れる、自分みたいに。って

最後の場面で、怪我した生徒は回復して生徒と自分の母親と一緒にホールの中に入っていくし、ワルターは何もなかったように振舞って中に入っていくし、どこにも救いがない。

あの表情が忘れられない


でも、ボロクソ言われてた男の子は先生のシューベルトを聴くために演奏会にきてるし、生徒に慕われ尊敬されてるんだなぁと。そこだけはピアニストとして救いとなるはず。
KiNSS

KiNSSの感想・評価

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見終わったあとの疲れがハンパないし、しばらく見たくないのに不快ってわけじゃないの、なんなんだろう 不思議な監督だな…。
なんでこんな風になっちまったかなあーって人間の魅せ方で右に出るものいないんじゃないでしょうか
三人それぞれの、それぞれなりの愛なんだろうな
Kinakosan

Kinakosanの感想・評価

3.8
母と娘の確執が話題になる最近ですが、そういう話題を聞くとこの映画を思い出します。
ジャケットの写真の印象が強かったのですが、久しぶりに見たら、この写真は内容の主題を表してる訳じゃ無い‼️と強く思いました。

イザベル・ユペール、、、すごい。色気
、なんか怖い、そして痛い。
つ

つの感想・評価

2.5
ラストの老婆のような歪んだ表情が忘れられない。
kaitoegawa

kaitoegawaの感想・評価

3.5
フランス映画ってかんじですわ、、、(良い意味でも悪い意味でも)
雪ん子

雪ん子の感想・評価

3.8
面白い。女性の猥雑な部分や目を背けたくなる場面を見せる映画はあまりない。知らず知らずに蓄積された澱のような、腐敗した何かが止めどもなく出てしまう感じ。
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