セガール幹事長代理

僕の初恋をキミに捧ぐのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

僕の初恋をキミに捧ぐ(2009年製作の映画)
1.5
心臓に病気を抱えた男と彼女と、その辺の話。

もし自分が余命宣告されたらと、ぼんやり考えていたのだが、そうなったらなったで「短い生命だし一回ごにょごにょ」って頼むんだろうなあと空想上の相手の顔を何人か思い浮かべつつ己の心の穢れを呪ったが、この心臓病男はパートナーではない重病の女に対して似て非なることをおっ始めたので腰が抜けた。

タチ悪いのがこの男、『他人の病気にかこつけて粘膜の接触を計った』ことです。これはちょっとアホには理解できません。

本作においては重病女の方から「手術後はあたしの身体に傷跡残るから今のうちにしよ」と迫るんですが、それに否定も肯定もせず「まあそこまで言うんでしたら」とキッスを!キッスをかますんです。

もしこの女が澤や谷だったらお前キッスしねえだろっていうのもあるし、「なんか俺キッスの被害者だわ」みたいなツラがたまらなく腹が立ちます。「キッスという重い十字架を背負わされたわ」って雰囲気の唇です。

ぼくぁ同じ状況でもキッスなんざしませんよ。可愛そうなのはダメなんです。
ちょっと今、口唇ヘルペスひどいからって言いますね。
相手を傷つけず距離を保てる男の好感度はうなぎ登りです。

別に怒ってるわけじゃないよ、と優しく髪を撫でてあげてアフターフォローもチリバツです。


映画は最初の30分以外ゲロつまんなかったです。