史上最低の映画の誉れ(?)高いいわく付きの作品を初めて観てみたが、この憎めなさと愛おしさはなんだろう。
これは最低とゆうより出来の悪いこまったちゃんに注ぐ親の愛情みたいな気持ちが湧いてくる。
江戸木純氏もこの作品について語っているように、これは映画ファンの母性本能をくすぐる要素が満載なのだ。
まるで噛み合わない台詞のやり取り、どう演じていいのか迷いながらお芝居しているような演技陣、盛り上がり所をまるで押えない脚本構成、そして勿論安っぽい特撮とセット。
けどね、尺が1時間19分と短いとは云え、何故か最後まで観てしまう。いや、見守りたくなる気持ちになると云った方が正解かも。
この映画の監督のエド・ウッドは本当に映画作りが好きなんだと思うし、映画【エド・ウッド】でもそこら辺は描かれていた。
最初から手抜きして舐めた態度で撮った映画はつまらないとゆうより腹立つが、これにはそんな気持ちに全くならないのは観た人の多くは同じ思いに駆られるのではないだろうか?
映画史上最も愛される駄作です。