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シンドラーのリストのrilyのネタバレレビュー・内容・結末

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ギルバート・グレイプをみたときに、レオがアカデミー受賞しなかったのはなぜだろう?と思い66回アカデミーを調べていたら、その時の作品賞がこれだったのでみてみた。戦争やナチスドイツのユダヤ人に対するような迫害を肌で経験していない私が感想を書けるとはとても思えないけれど、見てよかったなあと思う。
解説を読んでから、シンドラーは映画よりもだらしない人間だったと知った。ラスト、シンドラーがもっと多くの人を救えたはずだったと泣き崩れるシーンは、解説を読んだ今となっては、シンドラーの偽善的な部分をどうしても感じてしまって苦しい。あのシーンがフィクションかは分からないが、作中では彼はかなり善人として描かれていたので、実際のシンドラーの人となりを知らないままであれば感動的なシーンだった。どちらにしても、シンドラーのせいではないにせよもう既に理不尽に殺されていった人のことを、またその遺族に対して、救えたかも と言ってしまうのはなんとも、、。と思った。
色使いや音楽も素晴らしくて、長かったけれど良い時間だった。
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