ざきを

シンドラーのリストのざきをのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
5.0
「ホロコースト」絶対に忘れてはいけない、人類の歴史の中でも一番と言っていいほどの間違った出来事。

最初は賃金が安いから、商売っ気が強いからという理由だけでユダヤ人を雇っていたシンドラーが、彼らと話し、触れ、距離が近づいていく中で本当の正しさを見つけていく。この国のおかしさに気づいていく。

衝撃的なシーンは数多くある。一番印象に残ったのは"赤いコートを着た少女"。セリフはひとつもなく、映像に映るのは3度だけだけれど、深く印象に残る。少女の登場がシンドラーの心理の変化のきっかけとなる作品の作りもとても印象的です。

1100レビューは1100人のユダヤ人を救ったこの作品をと前々から思っていたのですが、高校生以来にこの作品を久しぶりに鑑賞して改めて良かったなと。
10年前観た頃よりも少しだけ大人になり、感じ方が変わり、この映画のメッセージを前より深く知ることができました。過去の過ちを忘れないために、数年後にもう一度、いや二度三度と観ていきたい作品です。

最後は希望に溢れますがとても重く苦しい作品なので気軽におすすめはできません。しかし、一生に一度、観て損のない作品だと私は思います。195分と長い作品ですが、決して無駄にならない195分だと思います。
ざきを

ざきを