Rosso

シンドラーのリストのRossoのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
3.5
人間性神外国人投手・スタンリッジの如くぐう聖なシンドラーが活躍するのかと勝手に想像してましたけど全く違いましたね。
(普通にユダヤ人を安価な労働力としか捉えてなくて草)

でも最後は少量の漢気見せるんですが、
この時代は特に立場が人を作ってるんですよね。
最後のもっと救えたのに発言が心からの発言であるならば、シンドラーは先天的にはぐう聖素質があり、しかしながら異常でしかない戦時下という環境で経営者且つナチ党員としての立場からシンドラー・邪が造られてたにすぎない、
つまりシンドラーとて被害者だと僕はこう考えましたな。
ただしゲート、お前は情状酌量の余地なしや。

まあ名作ですし、人として視聴すべき作品であるのは変わりないが、思ったより心情の移り変わりが丁寧に描かれてなく、またラストでユダヤ人の個々にフォーカス当てるならもっと前から個人エピソード欲しかったなと、そこらへん少し消化不良ですな。
まあでも当時の惨さや不条理さはこれでもかというほどボディーブローのように効いたから、監督はこっちを特に力入れて撮りたかったんかな。
何度かユダヤ人の裸祭り(無修正)も開催されてましたけど、これを面白おかしく言及はできないっすね。
だって惨すぎるんだもん...
終盤の女性シャワーシーンが愚の骨頂でしたね。

シンドラーの美談ではなく、ユダヤ人を救えなかったお話でした。
極々わずか救えた人達に希望が続いてるのはせめてもの救いなんですかね。
Rosso

Rosso