めしいらず

シンドラーのリストのめしいらずのレビュー・感想・評価

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)
3.5
ラストのエモーショナルな演出に批判があるようで確かにそこがあざとくも見える。題材が殊ホロコーストだけに厳しい目も向けられるだろう。けれど思うままに動ける立場にない主人公が1200人を死出の旅から連れ戻したのは事実。無論全てのユダヤ人を救えたわけじゃない。当然救う者と救わぬ者の線引きがあった。命を選別する重み。もっと多く救えたのではないか。彼は生涯に亘って背負う羽目になる十字架のことを判って尚その渦中に飛び込んだ。最良は無理だが最善は尽くしたのだ。凄惨な現実の記録のような淡々としたモノクロ映像。そこに交じる少女の外套の赤色が悲しくも目に鮮やか。