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スキヤキ・ウエスタン ジャンゴのsingerのレビュー・感想・評価

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かなり期待して観ただけあって、正直ガックリでした。
最期の決闘まで、ずーっと「見せられてる感」が消えなかったです。

やっぱりストーリーでしょうか。
切り口や題材が悪いわけではないと思うのですが、流れも求心力も無かったです。
要するに、「ハラハラ、ドキドキ」や、「先の展開が気になる!」という所が無かったんで、
エンターテイメント・ムービーとしては、失敗だったと思いますね。
わざわざ説明に割いたようなシーンも多かったし、登場人物の描写不足もあって、
展開がいちいち鈍るし、唐突な進行も幾つかありました。

キャストは豪華ですが、見るべきは伊勢谷友介ぐらいでしたね。
作品中のキャラクターと、その佇まいがよく合っていたと思います。
悪役としてのカッコ良さが、凄くストレートに出ていたなぁと。

対照的に、佐藤浩市、伊藤英明はガックリ組・・・。
桃井かおりや、安藤政信、香川照之、木村佳乃は、キャラが立ってただけあって、悪くは無かったんですけど、
やはり作品の内容に、各々の演技も霞んだような印象でした。

タランティーノも同様。
ただ出演しているというだけで、彼の個性的な部分を引き出すには至って無かったですね。

唯一、良かったのは最後の決闘のシーンのみ。
注目のアクション・シーンも、ただ銃弾が飛ぶだけで目を見張る所は無かったです。
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🎦こちらは、2008年の2月9日にブログに投稿したレビューです。
いやぁ、本当、これだけのキャストを揃えながら、かなり微妙な作品だったなぁと。
でも、北村道子さんの手掛けた衣装は結構、目を見張るものがあり、
後に「衣装術」という写真集まで買った位でしたね。
伊勢谷友介は、この頃が一番カッコ良かったなぁと思うし、悪役が凄くハマってたなぁ。
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