あちゃラカモクレンきゅーらいす

駆潜艇K-225のあちゃラカモクレンきゅーらいすのレビュー・感想・評価

駆潜艇K-225(1943年製作の映画)
5.0
どう考えてもハワードホークスが監督したとしか思えない。
まず、ランドルフスコットがバー訪ね、奥のキッチンへ行くと、女がエプロンきて炊事をしている、というのをカメラがトラッキングの横移動で納めるわけだが、女の元へ行く時にトラッキングするのは三つ数えろにもあった素晴らしいテクニックで、本作にも顔を出している。そのあと、バーの裏で女に「君の弟は爆破に巻き込まれた」という時に、女が手に持った黒いハンカチをいじっておいて、白いエプロンを弄びながら、こちらへと歩み寄ってきて涙がこぼれ落ちそうな瞳を近づけてくるのは、ホークス印。
隊員たちがみなキビキビと動いていったり、笛がなるとみんなでダダダっと向かったり整列したり、葬式の時、船出の時にみんなで同じ方向を見て帽子を脱ぐ場面がとっても崇高。戦闘機が襲ってくるとみんな上を向くのもやはり…。最後の最後、みんな傷だらけの中、ようやく船がイギリス付近に着くのが感動的。
キャラクターもやはり印象が深く、喧嘩ばかりしてるボイラー室の船員コンビが最後には片方を手厚く看病してやったりとか、犬好きの男が拾ってきた犬が主人が怪我をすると何べんハンモックに戻っていたわってくる場面は泣ける。
「俺と少佐ともなればな、船の良し悪しってのは見ただけでわかるんだ。超能力ってやつさ」、「ほう、じゃあ、このビールを頂くよ。俺ともなれば見ただけでビールの良し悪しがわかるんだ、超能力ってやつさ」。