ニクガタナ

カーズのニクガタナのレビュー・感想・評価

カーズ(2006年製作の映画)
3.6
おもちゃに虫に魚にとだんだん難易度を上げたピクサー擬人化表現の集大成。車や乗り物が人のように暮らす世界に違和感無くスッと入りこめたけど、全く人のいない世界の無機物擬人化とは斬新で、大コケしかねない凄いチャレンジ。「機関車トーマス」なんかとは訳が違う。世界観につっこみたいことも多々あるが、脚本はさすがのピクサークオリティ。自信過剰で自分勝手な新人レーサー、マックィーンが、迷い込んだ田舎町で出会ったかつてのチャンピオン、ドックに鼻柱折られ、住民達と友情と恋を育み、車として、レーサーとして成長していくアスリート系王道成長譚。マックィーンとドックの師弟関係が良い。車に目を加えてキャラ化するならヘッドライトに配置しそうなもんだが、フロントウィンドウに目を配置したキャラデザが考えられてる。表情の幅が圧倒的に広がるもんなぁ。まさに目の付けどころが違う。
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