たけちゃん

カーズのたけちゃんのレビュー・感想・評価

カーズ(2006年製作の映画)
4.2
みんな僕のこと、好きになっちゃうみたい……


ジョン・ラセター監督 2006年製作
声優 土田大、山口智充、戸田恵子


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、10月3日はアメリカのバンドカーズのヴォーカリスト、ベンジャミン・オールの命日です。
実は、カーズのリーダーであり、ギタリスト兼ヴォーカルのリック・オケイセックが先日亡くなられたので、その追悼レビューも兼ねています( •̀ω•́ )و✧


【カーズ紹介】
全員車好きだから、という嘘のようなエピソードで"Cars"と名付けられたアメリカのロックバンド。
MTV全盛の頃、曲がかかりまくっていましたよね。
僕の青春のバンドの1つ!

1976年にベースのベンジャミン・オールとギターのリック・オケイセックを中心に結成され、1978年にデビューしました。
リックのギターとベンジャミンのベース、立ち上げた2人も重要ですが、僕は個人的にカーズサウンドの要はキーボードだと思っていて、当時流行っていたシンセポップ、すなわちクラフトワークなんかに始まり、ゲイリー・ニューマン(チューブウェイ・アーミー)や後のヒューマン・リーグやハワード・ジョーンズなんかとかなり近い感じで聴いていたと思うなぁ。カーズをシンセポップに数えるライターはいないと思うけど、シンセが耳に残るんだよねぇ。時代の音( ˘ ˘ )ウンウン

でも、実は僕の出会いは遅くて、5枚目の「ハートビート・シティ」が最初に買ったアルバム。あとは遡って、ドハマリして、全作買って聴きましたね。


1. 錯乱のドライブ(1978)
デビューシングルの「Just What I Needed (燃える欲望)」からして、カーズサウンドが完成してます!でも、まだギター中心のバンドサウンド。

2. キャンディ・オーに捧ぐ(1979)
リード曲の「レッツ・ゴー」が大ヒット。前作同様、まだロック色が強い。タイトル曲の「キャンディ・オーに捧ぐ」とか、クセになる(笑)

3. パノラマ(1980)
このアルバムくらいからどんどんキーボードが、前に出て、実験色も強くなるけど、同時に病みつきにもなる。シングルの「タッチ・アンド・ゴー」からして、へんてこりんなキーボード(笑)。僕はすごい好きなアルバム。

4. シェイク・イット・アップ(1981)
このアルバムのリード曲「シンス・ユーァ・ゴーン」が大好きで。コーラスのかけ方がカーズ!としか言えない感じ。
シングルの「シェイク・イット・アップ」など、どんどんポップになってきましたよ。

5. ハートビート・シティ(1984)
大ヒットアルバム。サウンド的にはシンセポップと言って、間違いないと思うんだけどね。
シングルの「ユー・マイト・シンク」を始め、ユニークなMVがMTVでバンバン流れていたましたよね。
僕は、特にベンジャミン・オールの歌う「ドライブ」が大好きで、たまりません。この曲、「トランスフォーマー」でも使われました(ˆωˆ )フフフ…

6. ドア・トゥ・ドア(1987)
ここからカーズの凋落が始まる。実際、アルバムもつまらなかったもんなぁ……。

7. ムーブ・ライク・ディス(2011)
24年ぶりにアルバム出て、びっくりした。
でも、2000年にベンジャミン・オールが癌で亡くなっているから、逆に寂しいの。
でも、「Sad Song」とかファーストアルバムの曲かと思うほど、原点回帰でめっちゃ好きでした!
まぁ、カーズの曲のほとんどはリック・オケイセックの作詞作曲なので、しっかりカーズサウンドになっていて、アルバムとしてはよく出来ていました( ˘ ˘ )ウンウン


そのリック・オケイセックも今年の9月15日に75歳で亡くなってしまい、本当にカーズは終わってしまいました。合掌…




さて、映画です。
こちらはピクサーのヒットアニメ。
監督は懐かしのジョン・ラセター。
僕はこの映画、大好きなんです\(^o^)/
僕も車好きだからね。

公開時は驚いたなぁ。
あのレースシーンのスピード感って、ほんとうにアニメ?って思いましたよね。タイヤの流れる感じとか、凄くて。

レビューを読むと、車が話したり、擬人化されることに抵抗ある人もいるようですが、それがファンタジーですから(ˆωˆ )フフフ…
でも、いいでしょ?
これがダメなら、動物も話さないし、おもちゃは自立しないし、モンスターは存在しないよね( ˘ ˘ )ウンウン


主人公はレースカーのライトニング・マックイーン。
ルーキー初のシーズンチャンピオンを狙う怖いもの知らずの若手レーサー。勝てたのは自分の才能で、他に仲間は要らないと豪語する自己中カー。
その彼がふとしたことから見知らぬ街に迷い込み、そこで出会う人(車)からたくさんのことを学び、成長していくストーリー。

うん、いいね。
こういう話が大好きです。
メーターをはじめ、ラジエター・スプリングスの人たち(車たち)が本当に好き。もちろん、ドックも。
あまり評判良くないけど、僕はメーター推しなので、「カーズ2」も好きですよ(ˆωˆ )フフフ…







そして、映画の音ネタ💩ウンチクン\(^o^)/
元々「カーズ」は「ルート66」という題で製作が進められていたため、そのタイトルを持つ曲も2曲使われていましたね。
ひとつがチャック・ベリー
「ルート66」と言えば、これでしょって感じです。
エンドロールで使われています!

そして、ジョン・メイヤー。
マックイーンがラジエター・スプリングスの店でタイヤやオイルを買うシーンで流れてます。
どっちも好きだ~。


で、オープニングに流れる「カーズ」の主題歌が、シェリル・クロウの「リアル・ゴーン」。
この曲、いいよねぇ。
姐さん、カッコイイよ!
シェリル・クロウはなかなかの苦労人で、デビュー前には、マイケルの「BAD Tour」でコーラスを担当していたことも。今ではアメリカを代表するカントリーシンガーですが、その音楽はカントリーにとどまらず、ロック、フォーク、ヒップホップと、様々な要素を取り入れて大成功。
この「リアル・ゴーン」は「カーズ」のために書かれた曲です。ヒットはしなかったけど、僕は大好き\(^o^)/


マックイーンがレース後トレーラーに乗って移動する場面で流れるのは、ラスカル・フラッツの「ライフ・イズ・ア・ハイウェイ」。このバンド、僕は全く知らないですが、アメリカのカントリーバンドのようで、この曲もヒットしたようですね。


ジェイムス・テイラーの「アワ・タウン」
う~ん、いいなぁ、ジェイムズ・テイラー。
この人、ビートルズのレーベル、アップル・レーベルからデビューするんだけど、アップルのゴタゴタもあり、解雇されアメリカに戻り、ワーナーと契約して出したアルバムがヒットして、人気シンガーになりました。
一時はカーリー・サイモンと結婚して、子供もいるんです。離婚しちゃったけどね。

この「アワ・タウン」も「カーズ」のための書き下ろし。素晴らしい曲でした✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。


ルート66沿いの街並みの再現度に痺れ、ストーリーに多幸感を感じ、いい音楽に癒される。
子供よりも大人が観て、胸にしみると思います。
あと、エンドロールまで楽しんでね。
よろしければ、ぜひ(ˆωˆ )フフフ…




リック、天国でベンジャミンには会えたかな?
2人でまた「ドライブ」してね✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。